音楽監督 唐沢史比古

作曲家・作詞家・音楽教育指導者、chor do、混声合唱団明日歌:常任指揮者。東京音楽大学卒。県内の中学校教諭を経て、長野冬季オリンピック組織委員会儀典課主幹(1996~1998)国歌制作担当者として小沢征爾氏〈新日本フィル〉による国歌CD制作や各国国歌の編集とオーケストラコーラスアレンジ、CD出版、音楽イベント企
画等を行う。創作活動のほか、児童生徒への音楽指導や音楽教師・保育のための研修・講習など幅広い活動を行っている。主な創作作品:混声合唱組曲「ともしびは」「誰がために鐘は鳴る」「奇跡の星地球」「山よ河よ天よ」他、合唱曲集「日本民謡からのメッセージⅠ・Ⅱ」「わらべらぼっこ」「欧州 歌の旅」他、合唱劇「笠地蔵」「セロ弾きのゴーシュ」「トルストイ童話集」他、ア・カペラ合唱曲「この楽器を」「風と光の中で」「HOZHO」「IMBENI」他、多数。

~ ひとつずつの そしてひとつの いのち ~
音楽がつなげる 人と人 世代と世代 未来への循環

いま 生まれる ~いのち~

 遠くとおく輝く星々の光は 私たちの故郷 地球を包む大気のベールを通して ゆらぎながら 私に光の粒と波の音を奏でてくれます。宇宙の静寂の中から きこえる・・・目を閉じれば この星のいのちが大気の振動にのって 小さな私に素晴らしい音を届けてくれます。いのちのかすかな、そして大いなる鼓動が きこえる・・・
 ヒトは大自然の中から贈られてきた数多の音の海に泳ぎながら 音を創り、伝え、楽しむ歓びを得ました。そして言葉を得、話し、答え、やがて人は音楽を創造する大自然の中の一員として歩き始めたのです。なんと素晴らしいことでしょうか!それぞれが持つ脈動のリズム!それぞれが歌う不思議な無数のメロディー!それぞれのいのちが出会い、燃えて重なるハーモニー! ひとつずつの音は ひとつの音楽に昇華し、生まれてからずっと、人間のいのちを揺さぶり、癒し、感動を与え続けてくれているのです。
 このコンサートが ひとつの「いのち」となって その光と響きが地球のすべてに、そして星々のすべてに届きますように… ここからまた 新しいいのちが生まれ育ちますように…と、心の底から願い、祈り、私たちは歌うのです。  音楽監督 唐沢 史比古